1.[こんなの私?]

3/6
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
25年間私は、ずっとこの財閥をかかわってきた。 だから、恋をしたこともないし、 愛を経験したことない。 だから、私は25才にして、 処女なのだ。 ああ、恥ずかしい。 会社についた。 受付嬢を目にすると、気が引き締まる。 そして私は、自分のデスクルーム、いわゆる社長室へ向かった。 そこにはもう秘書の結崎さんがいた。 そして私が来ると分かっていたのかな。ダージリンが入れてあった。 世の中のサラリーマンやOLが最も忙しいこの朝に、紅茶が飲めるのは、幸せなのかもしれない。そして、私が紅茶を飲んでいる間に、結崎(愛莉ちゃん)はさっさと今日の予定を伝えてしまう。 「今日は10時から、大会議室で役員会議があります。 そして、その前に会長が会長室に寄って欲しいと仰っていました。」 そのあとも長い長い予定報告が続いた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!