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25年間私は、ずっとこの財閥をかかわってきた。
だから、恋をしたこともないし、
愛を経験したことない。
だから、私は25才にして、
処女なのだ。
ああ、恥ずかしい。
会社についた。
受付嬢を目にすると、気が引き締まる。
そして私は、自分のデスクルーム、いわゆる社長室へ向かった。
そこにはもう秘書の結崎さんがいた。
そして私が来ると分かっていたのかな。ダージリンが入れてあった。
世の中のサラリーマンやOLが最も忙しいこの朝に、紅茶が飲めるのは、幸せなのかもしれない。そして、私が紅茶を飲んでいる間に、結崎(愛莉ちゃん)はさっさと今日の予定を伝えてしまう。
「今日は10時から、大会議室で役員会議があります。
そして、その前に会長が会長室に寄って欲しいと仰っていました。」
そのあとも長い長い予定報告が続いた。
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