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ドアが開くと共に、
真人の声が聞こえた。
「柚希、待ってたよ。
会いたかった。」
私は、軽く頷いた。
「もうお義父さまたちは、お見えになっているの?」
「少し前に来たかな。
さあ、急ごう。」
真人は、軽く私の肩を触り、
押すように、一緒に歩いた。
女将さんが、ドアを開けてくれた。
私は正座で、軽く三つ指をつき、お辞儀した。
「お待たせして誠にご迷惑をおかけしました。」
「さあ、そんな堅苦しいことしないで、私たちは、小さい頃から柚希ちゃんを見てきたんだから、家族と思ってくれ。」
私は、少し歩き、母の隣へ座った。
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