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「今日、付き合え」
「・・・うん!!」
小野君に思いがけず、誘われちゃった!
喜びで、どうしても顔が緩んでしまう。
あたしは大きく頷きながら、立ち上がった。
「今日はバイトないの?」
「毎日あるわけないだろ」
素っ気ない小野君の態度は、もう慣れっこ。
それよりも、バイトが休みの日にあたしを誘ってくれたことがたまらなく嬉しかった。
「そういえば、小野君ってなんのバイトしてるの?」
今まで聞こうと思っていたのに、タイミングを逃してしまっていた。
「配達」
「え?なんの?」
「ピザ」
あまりに呆気なく答えた小野君に、思わず拍子抜けする。
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