嵐のような告白

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「お前さ、何聞いてたの?メロンパンがねぇだろ?」 「あ・・・・メロンパンは売り切れてて。ごめんね」 ・・・・うっ・・・小野君って案外記憶力がいいんだね。 メロンパンを買う前に戦線離脱したとは言えず、そんな言い訳でこの場をしのごうとする。 「コーヒーは?」 「あー・・・えっとぉ・・・・・」 「売り切れてたのか?まさか、コーヒーが売り切れるわけないよな?」 言葉に詰まるあたしを見て、小野君は呆れたようにため息を吐いた。 「・・・パンを買うのに気をとられて、忘れちゃった」 「ったく。使えないヤツ。で、お前は飯持ってきてんの?」 「パン買えなかったから・・・今日は・・・・」 小野君のパンを買うことに必死になるあまり、自分のパンを買うのを忘れてた。 今日は昼抜きか。 あ~あ・・・、すごいお腹空いてるのになぁ・・・・・。
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