嵐のような告白

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ガックリと肩を落としていると、小野君がポイッとあたしに何か投げた。 「それやる。その代わり、あとでコーヒー買ってこい」 「え・・・?本当?!ありがとう!!」 お腹に当たったカレーパンを両手でキャッチして、あたしは小野君に頭を下げた。 「今コーヒー買ってくるから待ってて!!」 「・・・・ーーーちょっと、待て」 小野君に背中に向けて歩き出そうとした時、ガシッと腕を捕まれた。 「え・・・・・?」 振り返ると、小野君が顎(アゴ)であたしに指示を送る。 「後でいいって言っただろ?とりあえず、そこに座って食え」 「本当に後でいいの?」 「あぁ。お前、腹減ってるだろ?」 「・・・・・うん!!」 あたしは小野君の気が変わらないうちに、小野君の前の席に座って、もらったカレーパンを頬ばった。
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