141人が本棚に入れています
本棚に追加
見るからに悪そうなオーラを放っている小野君。
ずっと不良は苦手だったのに、彼は違った。
彼と話してみたい。
彼に触れてみたい。
あたしはあの時、確かにそう思った。
そして、小野君の彼女になれた今も、その気持ちは変わらない。
ううん、付き合う前以上に、小野君への想いは募っていくばかり。
「アユちゃんも健気だねぇ。俺が女だったら壱星なんて絶対に嫌だけど。確かにさ、顔はそこらの男とは比べ物にならないけど、性格が・・・ねぇ?」
「小野君はいい人だよ?」
「ちょっと、アユちゃん。壱星に洗脳されちゃった?」
「洗脳なんかじゃないよ」
「いや・・・俺には洗脳としか・・・・・」
彰人君はクスクスと笑った後「でも・・・・」と付け加えた。
最初のコメントを投稿しよう!