嵐のような告白

19/20
前へ
/213ページ
次へ
髪をアッシュに染めて、ローライトを入れたら、ますますカッコよくなった、と彼は自慢げに話してくれた。 小野君と彰人君が一緒にいると、とても華がある。 というより、すごく目立つ。 彰人君は誰に対しても屈託なく話しかけて仲良くするけれど、小野君はその逆だ。 無口で常にムスッと怒っているような表情をしていることが多い。 相反する二人だけど、あたしはこのコンビが大好きだ。 小野君とあたしが付き合い始めた当初、周りの人間は騒然としていた。 今までどんなに可愛い女の子が小野君にアタックしても、彼は決して首を縦に振ろうとはしなかったから。 それどころか、女の子の呼び出しすら拒否することが多く、小野君に近付く女の子は激減した。 と、少し前に彰人君が教えてくれた。
/213ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加