序章 森の龍

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私は山に囲まれた森に住んでいる龍である。種族的には今では絶滅しかけている黒龍で、森の中では人型で生活している。 何故、人型なのかは私たち黒龍は人に怯え隠れて生活しているからだ。姿が小さい方が見つかりにくく隠れるのに適している 少し前の話しになるのだが、 この世界には魔王や勇者がいる。勇者は異世界から来たらしく、魔王の支配から人々を救うべく魔王と争っているらしい そんな中、黒龍の長であるエグラエルは魔王の味方をし、人間と争ったのだ。それからだ。黒龍というだけで魔王の味方だという事になり、人間達は黒龍を狩りはじめた。 もちろん黒龍とて立派な龍、人間如きに遅れはとらないのだが、大量の人間に黒龍は1匹、また1匹と狩られていき、ついにはエグラエルとこの森しか黒龍はいなくなっていった。 長々と話してしまったが、結果的に黒龍はこの森の5匹とエグラエル合わせて6匹である。
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