プロローグ

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温かな朝日が差し込む日曜の朝。 豊浦 美紅(とようら みく)は召し使いを叱り飛ばしていた。 「あなた、何度言ったら分かるのっ?!朝起きてすぐに私が着る服は、アイロンをきちんとかけて、鏡の前に掛けておくこと!!!!」 「も…申し訳ぁ…」 「申し訳ないじゃないわよ!!毎日毎日謝罪の言葉、聞きたくないわっ!!せっかくの気持ちいい朝が台なしじゃないの!!」 「ほ、本当に申し訳ありませんでしたっ!!」 召し使いの初老の女が私にペコペコと頭を下げる。
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