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「よぉ、来てたのか!」
しばらくして青年が帰ってきた。
「はい、今日は何かあったんですか?ずっといなかったみたいでしたけど……。」
「ん~?野暮用でね。あ、お前ら、もうちょっとそいつと遊んでろよ?」
きたっ!
彼が猫達をなるべく自分から離して例の日陰に入る時はだいたい血を飲む時である。さすがに怪しまれるわけにはいかないので瀬里奈は何でもない振りをして猫達と遊んでいた。
その後……
「……っは……っ!な、なんだ!?何が……!……瀬里奈っ!!」
最後の方は明らかに怒りが混ざっていた。
「お前だな!?つかお前しか考えられないなこの状況!!」
「え、何がですか?」
「……トマトジュース、混ぜただろ?」
「さ……さあ……、知りません」
「せめてもっとごまかそうとしろよそこは!!……あと俺、トマトが大っっ嫌いって知った上か!?」
「え、そうだったんですか!?」
「ちょっと面貸せ!!」
そして説教は続き、最終的に冒頭に戻る。
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