そんな彼の日常

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PM18:00 夕食。 「これくらいの時間になってくると、血液錠剤が効きにくくなる。」 「え?」 「恥ずかしながらまだ効果が充分じゃないから、本能>錠剤な状態なんだよね。日が沈むと段々喉が渇いて……」 「ちょっとまさかもしかしてこの流れだと私……」 「大丈夫、言っただろ?二回目以降はないって。こういう時のための保存血液だっての!」 そして瓶から血を飲む様子はなんとも言い難い印象を与えた。 「はぅ~……、というわけで、あと気になることとかは?」 「え?」 「特になければ俺はもう寝ます。」 「え、早っ!だってまだ……」 「今の時期だと4時起床、就寝は用事によるけど7時以降。」 「あなた本当に夜行性動物なんですか!?」 「今から棺入れば7時にはもう熟睡だと思う。」 「絶対身体が起きてくる頃ですよね?よく寝られますね!」 「瀬里奈も逆に夜型でやってみたら?3、40年続ければ慣れるよ?」 「丁重にお断りします。」
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