第1章

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俺がそんなふうにあれこれ考えているうちに、目の前の女に動きがあった。 いきなりこちらに近づいてきたのだ。 まあ、使い魔というのならば、契約でもするんだろうな。 さて、問題はその契約方法だが、何か嫌な予感がする。 そんなことを考えてる間にも、女はどんどん近づいてきて、俺の目の前で止まった。 と思ったら、いきなり顔を近づけてきた。 おいおい、この女まさか……。 ――――――― ――通常使い魔との契約は魔力の受け渡しにより行われ、その量はできるだけ多い方が良いとされている。 だが、握手程度の接触では、あまり多くの量を受け渡すことはできない。 ではどうすれば多く受け渡すことができるか。 その答えは粘膜の接触、有り体にいえばキスだ。―― シャロンは使い魔の男にキスをした。
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