第1章

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契約(キス)がすむと、男はシャロンから距離をとり、すごい剣幕で文句を言いはじめた。 「いきなり何しやがる!ガキの癖にませたことしやがって!ん?何で俺は知りもしない言葉が話せるんだ?それに頭の中に流れ込んで来るこの情報は、この世界の常識か?」 「あなたの名前を教えて」 男がそうぶつぶつ言ってると、シャロンが男に名前を尋ねた。 「ん?ああ、俺の名前は七五三掛諒(しめかけりょう)という。おまえにいろいろ聞きたいことがある。ここはどこだ?おまえは誰だ?何故俺はここにいる?さっきは何であんなことをした?」 「ここは、王立グリズリア魔法学園、私は、シャロン・イフリート、あなたは私が召喚した使い魔、さっきのは契約。」 諒の問い掛けに、シャロンは一つずつ応じていく。 「にしても、周りのガキ共はさっきからうるさいな。殺していいか?」 ここで周りからの嘲笑に嫌気がさしたのか、いきなり諒がそういった。
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