第1章

8/10
201人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
「そんなことをしたら面倒なことになる。」 「なにがどう面倒なことになるんだ?」 「この学園に通っているのはほとんどが貴族。そいつらの怨みを買うことになる。」 「その貴族様も殺しちまえばいいだろ。」 「そうしたら今度はギルドが動いてもっと面倒臭いことになる。」 「ギルドの奴らも殺しちまえばいいだろ。」 「そうしたらあなたは世界中の敵になる。」 「ちっ、わかったよ。」 しばらく問答をしていたようだが、どうやら諒が折れたようだ。 「さて、俺はおまえと無理矢理契約させられた感じだが、契約の破棄はできるのか?」 「それは不可能。一度渡した魔力を返すことはできない。」 「おまえのこと、ぶん殴っていいか?」 諒は半ば切れたようだったが、すぐに落ち着きを取り戻した。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!