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「そんなことをしたら面倒なことになる。」
「なにがどう面倒なことになるんだ?」
「この学園に通っているのはほとんどが貴族。そいつらの怨みを買うことになる。」
「その貴族様も殺しちまえばいいだろ。」
「そうしたら今度はギルドが動いてもっと面倒臭いことになる。」
「ギルドの奴らも殺しちまえばいいだろ。」
「そうしたらあなたは世界中の敵になる。」
「ちっ、わかったよ。」
しばらく問答をしていたようだが、どうやら諒が折れたようだ。
「さて、俺はおまえと無理矢理契約させられた感じだが、契約の破棄はできるのか?」
「それは不可能。一度渡した魔力を返すことはできない。」
「おまえのこと、ぶん殴っていいか?」
諒は半ば切れたようだったが、すぐに落ち着きを取り戻した。
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