バンド

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ばっ…!! 聴こえてくる声の主が知りたくて深い眠りの底から意識を戻し、身体を起こした。 「うっ」 左にある窓から夕日が差し込んで目にしみる。 「……おはよ」 「うおっ!?」 後ろから女の子の声が聞こえて驚いた。 確かコイツは今日転校してきた床井だ…。 教室には俺と床井しか居ない事に俺は今気づいた。 「お、おはよう。他のクラスメートは?」 「…とうの昔に……帰ったよ」 昔、ってそんな長い時間俺は寝てないと思うのだが…。 って待てよ。 という事はさっきの歌声の主は…!! 『チョンチョン…』 「ん?」 床井が俺の方を突いてきた。
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