バンド

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『ジャッジャアラ~ン……♪』 「スー…」 ギターが鳴り始めてまた床井は息を吸った。 「~~~~~~…♪」 『ジャッ…………』 「………ちょ」 床井の歌声を聴いた瞬間ギターの手を止めてしまった。 今の声…、何だ? コイツ、何者? 「~~♪……ん?……けんいち?」 「あ、あぁ、ごめん!!コードの進行が飛んじゃったみたいだ。えぇ~と、…よし、これで大丈夫だ!!」 「…うん。…~~~~♪」 『~~~~♪』 教室中に鳴り響くギターの音と床井の声。 時間が止まったような錯覚に陥るぐらい密度の濃い時間。
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