85人が本棚に入れています
本棚に追加
『ジャッジャアラ~ン……♪』
「スー…」
ギターが鳴り始めてまた床井は息を吸った。
「~~~~~~…♪」
『ジャッ…………』
「………ちょ」
床井の歌声を聴いた瞬間ギターの手を止めてしまった。
今の声…、何だ?
コイツ、何者?
「~~♪……ん?……けんいち?」
「あ、あぁ、ごめん!!コードの進行が飛んじゃったみたいだ。えぇ~と、…よし、これで大丈夫だ!!」
「…うん。…~~~~♪」
『~~~~♪』
教室中に鳴り響くギターの音と床井の声。
時間が止まったような錯覚に陥るぐらい密度の濃い時間。
最初のコメントを投稿しよう!