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「頼む、クリス!!英語を俺に教えやがれ」
「お前、その頼み方はどうかと思うぞ」
俺は黒沢健一。
高校最後の年をエンジョイしようとしているが、その最後の年始めの登校日にテストをするという、腐りきった試練に頭を抱えてる。
「腐りきったって、お前ってヤツは…」
俺の心を読みやがったコイツは幼なじみの大野クリス。
ハーフなのに顔立ちはもろ日本人。
性格優しい、成績優秀、運動神経抜群、モテる…
と言う世の中のリア充全員を敵に回すスキルを全て持ってる男だ。
「心を読んだんじゃない。お前が口にしてたから指摘したんだよ」
「えっ、俺、口にしてたの?」
全然気づかなかった…。
こんなヤツにこんな隙を見せるとは…。
「オイこら!!ちゃんと聞こえてますよぉ~」
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