サイレントボイス

早朝

｢アホで結構だ。眠いと機嫌が悪いのは人間誰にでも言えるだろよ｣

｢いや、そこまで機嫌悪い人は少ないと思うわよ｣

そう、登校してすぐ寝る程眠いのにはちゃんと訳があるのだ。

寝起きだから、とかの理由じゃなくちゃんとした理由が…。

朝5:30

俺が登校する三時間前。

普段まだ寝ている時間のこの時間は貴重な睡眠の時間だ。

だが、あの出来事が無ければ…。

『～～♪』

｢うぉっ!?｣

枕元に置いてある俺のケータイからエリッククラプトンのLaylaが大音量で流れビックリしてベッドから落ちた。