85人が本棚に入れています
本棚に追加
『カチャカチャ…ギャー…』
『ドンドン…』
『ボーン…ボーン……』
「…セッティング、まだ……?」
「まだ待てよ!!」
俺たちは授業が終わりその足でいつも通っている楽器屋のレンタルスタジオに居る。
「ふー、そんじゃやるか」
「何やるのよ?」
セッティングが終わりやるかと思ったが、咲智に突っ込まれた。
確かに曲は決めて無いが気分的な事だよ、気分的な…。
「最初だから床井さんが歌えるのをやらないか?」
この空気を察してクリスがフォローしてくれた。
マジでこれは助かった。
「床井さん、何か歌えるバンド系曲とか無い?」
「……ぅ~ん~…」
舞はクリスの質問に首を傾げて考えている。
最初のコメントを投稿しよう!