プロローグ

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そう先生が言ったのを床井は興味を持たなかった。 これ、アンタ自身の紹介ですよ? 自分の紹介に興味を示さないなんて…。 まぁ、とりあえず挨拶しないとな。 身体をねじって後ろの彼女に顔を向ける。 「俺、黒沢健一。よろしくな」 「……健一。…覚えとく」 それだけ彼女は言って机に顔を伏せてしまった。 転校初日から寝るとは大した根性だな…。 「そ、そんじゃ、いきなりだが、英語のて、て、テストを始める」 「あっ…!?」 朝クリスに教えてもらう予定だったのにスッカリ忘れてた。
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