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「さてと、どこから話そうかな?因みに蓮君の予想は?」
「シンのミスで俺を殺したのかと思ったけど、それだったら死んだ直後に呼ばれる筈だから違う。
ということで全くそっちの意図が理解出来ない。」
実際テンプレな展開を期待したが、改めて冷静考えると今言ったように有り得ない。
というか神がミスで人間を殺してしまうことがあっては普通はいかんだろう。
「ははは・・・。その手のミスはつい最近あったんだよね~。」
「・・・マジで?」
「大真面目」
この神ダメかもしれない・・・。
なんだか呼ばれた理由を聞きたくなくなってきた。悪い予感しかしないし。
「因みにちゃんと転生させてあげたし、アフターケアもバッチリだよ。」
何か自信満々に言っているが、まず死なせたことが大問題だと気づいちゃいない。
「で?何で呼ばれたの?ミスとかじゃないんでしょ?」
「あぁ・・・・・・。」
何故そこで黙る?
「いやね。言いにくいんだけど、君を呼んだのはちょっと実験したいことがあってね?」
・・・実験?それって人体実験ってことか?
「いやいやいやいや!それは「はい、そうですか」って簡単に了承できる内容じゃないだろ!」「えぇー。」
「えぇーじゃない!」
ていうか一番偉い神が何堂々と人体実験しようとしてんだよ。
「一番偉いだなんて照れるな~。」
「論点はそこじゃねぇ!」
「そう怒らないでよ。カルシウム足りてないんじゃない?」
「幽霊にカルシウムもクソも・・・今は肉体あるからあるのか?」
「あ、そうそう。因みに実験に付き合ってくれないと、そのまま冥界に送るよ?」
「・・・因みに冥界とは?」
「天国とか地獄を想像すればいいと思うよ♪」
最低だ。この神腐ってやがる。
てかどちらにせよ死ぬんじゃね?
「いや、実験をさせてくれるなら転生させてあげるけど。」
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