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「転生?赤ん坊からとか言わないよな?」
「もちろん♪それじゃあ実験の意味ないし。」
実験の意味が無い、ってのが少し引っかかったけど、今はそれよりも実験内容だ。
「実験内容?簡単簡単。最近神になった吸血鬼の真祖に吸血鬼にしてもらうだけだから。
もっと詳しく言うと、神力を持った吸血鬼の真祖が、人間を吸血鬼にしたら普通の吸血鬼とどう違うか、って実験だね。」
吸血鬼されるのか・・・。てかなんで俺なんだ?
「君の属性が特殊でね。適性のある人間が君しかいなかったんだよね~」
「属性って何?」
新しく出てきた言葉の意味が分からず、シンに話を中断させて聞く。
「あぁそっか。蓮君の世界は魔法が無いんだっけか。」
魔法・・・てことは属性は魔法の属性か?
「正解♪基本属性は『火』『水』『風』『地』『雷』があって、他にも『闇』『光』が有るんだけど、この二つは他の属性より使える人が少ないかな?
それで蓮君の属性何だけど、蓮君の属性は『色』。この属性の特性は『変質』『同調』そして『適応』。今回呼んだのは最後の適応の特性が一番の理由かな。」
よく一言で全部言えたな・・・。
どんな肺活量してんだ?
若干違う部分に感心しながらも、しっかりと属性の説明は理解した。
「適応ってのは、もしかして空気中の何かを吸収してたのに関係ある?」
「多分だけど、魂だけの状態だと魔力が常に必要になってくる。だから空気中の魔力を吸収して霊体を維持できるように、無意識に適応したんだと思うよ。」
あれは霊力じゃなくて魔力ってのか。
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