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「あと他の特性も説明する?」
「心読めるんだから分かってんだろ?」
「まぁね。それじゃあ同調から説明しようか。
魔力には人それぞれに独自の波長があるんだけどね。同調ってのは他人の魔力の波長に、自分の魔力を同調させて他人の波長と同じに出来るんだ。」
「それになんのメリットがあるんだ?」
聞いた感じは凄そうに聞こえるが、メリットとなる要素が全く見えてこない。
「いろいろあるんだけど、一番はやっぱり魔力の受け渡しかな?」
「相手から魔力を貰えるってこと?」
「逆にあげることも可能だよ。まぁ他にもあるけど、それは自分で探してみてね。
次に変質だけど、簡単に言うと全属性が使えるってとこかな~。まぁ流石に神の属性は使えないけど。」
最後でチートじみたのがきたな・・・。
てか神の属性てなんぞ?
「そりゃ神しか使えない属性だよ。正確には絶対神しか使えない、なんだけどね~。
『創造』と『破壊』が僕の属性だよ。これは蓮君でも使えないから。」
「へー。そりゃ凄い。」
「なにその感情のこもってない言葉!?神しか使えないんだよ?少しは羨ましいとかないの?」
実際全く興味がないから。そんなことを言われても困る。
「ていうか、絶対に無理と言われてるのに欲しがっても仕方ないでしょ。」
「うぅ、考え方が凄く現実的だよ。少しは夢やロマンを持とうよ!」
いや、それはそれで違う気が・・・
ガチャッ
「シン!見つかったとは本当か!」
シンといろいろ話していると、いきなり扉が現れ、和服に身を包んだ女性が入ってきた。
女性は凄く綺麗な黒髪で、長さは腰あたりまである。めちゃくちゃ美人だ。あと目を引くのは真っ赤な瞳。赤というより紅と言ったほうが適切かもしれない。
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