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目が覚めるとやはり真っ白な空間。
体を起こすと苦笑いのシンと満面の笑みのルノアさん。
ルノアさんはめちゃくちゃ楽しそうだ。
「えーと・・・。俺は吸血鬼にはなったの?」
「うーん。どうなんだろうね?」
何故か曖昧な答えが返ってきた。
「とりあえず背中を見てみい。」
楽しそうなルノアさんに言われて背中を見る。
・・・・・・・・・翼?
何故?吸血鬼になったんじゃ?
吸血鬼に白い翼なんてあったっけか?
「・・・説明して貰おうか?」
「はははっ・・・。なんかね?ルノアが神力まで流したらしくてね。蓮君の背中の翼は正真正銘の天使の翼だよ。」
「吸血鬼はどこいった?」
「あぁちゃんと吸血鬼にもなってるよ。
なんかねぇ。人間と天使と吸血鬼の力が三分の一ずつの状態みたいだよ?」
三分の一ずつ?
それは人間なのか?天使なのか?それとも吸血鬼か?
「・・・さぁ?」
「なに簡単なことではないか。天使の力を使え、吸血鬼の力も使えるだけだじゃ。」
ルノアさんが簡単に説明する。
・・・ていうか
「ルノアさん楽しそうだね。」
「あぁ、実に愉快だ。まさかこんな結果になるとは思わんかったのでの。」
「まぁ便利そうだしいいか。」
翼とか空飛べそうだし。浮遊出来なくなるから丁度いいや。
「蓮君。力の説明したほうがいいよね?」
「ん。頼んだ。」
するとどこからか眼鏡を取り出し装着し、コホンっと咳払いしてから説明し始めた。
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