プロローグ

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――どこまでも真っ白な不思議な空間 「それじゃあ、第二の人生を楽しんでね~」 「あ、うん。それなりに楽しむよ。」 そう一言だけ言って、少年は異世界へと続く門を潜っていった。 「ふぅ、やっと終わったよ♪」 あ、どうも初めまして♪ みんなのアイドルの神様だよ♪ え?今の誰かって? いや~ちょっとミスをしちゃってね? いや本当に小さなミスなんだよ? たださっきの人間の人生の寿命に関する書類にコーヒーこぼしちゃって・・・。 え?全然小さくないって? 大丈夫、大丈夫。ちゃんと異世界に転生させてあげたから。 他にもいろいろと力を与えたし、まぁ苦情はこないでしょう。 まぁこの問題も片付いたことだし、溜まってたアニメでも見ようかな~。 ガチャ。 あれ?誰か来たみたいだね~。 せっかく今からシャナの三期を見ようとしてたのに・・・。 「シン。居らぬのか?」 あ、「シン」ってのは、僕の名前ね。 本当は絶対神である僕には名前なんて無いんだけど、神様って結構沢山いて、名前無いと面倒だからって「神」からとって「シン」なんだってさ。 「なんだ。居るのではないか。」 「え?あぁごめん、ごめん。ちょっと考えごとしてた。それで?」 「お主が手違いで殺した人間はもう居らぬのか?」 「あれ?なんか用事あったの?血でも吸いたかった?」 因みにこの人は吸血鬼の真祖で、名前はルノアール・アマレーナ・ディメルモール。 通称ルノア。 長いからあまり名前を覚えて貰えないらしい。 「用事、という程ではないのじゃ。ただ少し試したいことがあっての。」 「試したいこと?」
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