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光が消え、目を開けると目の前にはとても大きな木の幹があった。
「でかいな・・・。幅が100メートルは軽くあるな。」
その後、近くを適当に散策してから、大木の下に腰かけた
とりあえず知識を確認してみるか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「魔法の詠唱の知識は全くないな・・・」
魔力の扱い方はあったけど、魔法は『聖』と『光』の初級魔法だけが知識にあった。
自分で勉強しろと?
仕方ない『光』と『血』と『影』で戦うしかないか。
とりあえずこの木が世界に5本ある世界樹の一本だってのは分かった。
「世界樹は神力のある者しか見えないのか・・・。」
ついでに言うと、世界樹のある森には魔物がいないみたいだ。
とりあえず森を抜けて街に行かないと。
「どの方向に行けばいいんだ?街の方角が分かればいいんだけど。」
歩くとなるといつかは着くだろうが効率が悪い。
「高いところから見えないかな~。世界樹より高ければ見えそうだけど・・・・・・・・・あ!飛べばいいじゃん。」
天使の羽で飛べば街の方角も分かるし、移動も楽だ。
「飛ぶ練習ついでに街でも探すか。」
思い出したら即行動あるのみ。
頭で翼をイメージしながら、出ろと念じる。
すると、純白の翼が一対現れた。
「これって直に生える訳じゃないのか。」
そんなくだらないことを考えながらも、飛ぶための知識がないか探してみる。
「・・・一応あったけど感覚としての知識なのかな?」
知識はあったが言葉での説明の知識ではなく、感覚としての経験の知識だけがあった。
「まぁ、なるようになるか。別に落ちて怪我しても大丈夫だろ。」
とりあえず知識通りに翼を羽ばたかせ、思いっきり地面を蹴る。
初めて飛んだのに何故か体が勝手に動き、空を自由に飛び回ることが出来た。
「この翼凄いな。とりあえず街を探すか。」
高度を上げ、吸血鬼の力を行使し視力を強化する。
「ん?あれは城壁かな?たぶん街だよな?とりあえず行きますか。」
東に街らしきものが見えたので、そちらの方向に向けて全速力で飛ぶ。
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