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いやー。門番の職務質問みたいなのは焦ったね。
いろいろ適当に言ったけど、結構嘘ってホイホイ出てくるもんだね。
あとついでに門番に聞いたんだけど、アールズはこの国の首都らしいね。
この国の名前はエレズメーラ。
結構豊かな国らしい。
で、前方に見える大きなお城がエレズメーラ城。
あんな感じのお城ってリアルで初めてみたよ。
見た目の雰囲気はディズニーランドにある城かな?
まぁとにかく凄いの一言だよ。
とりあえず少し街を散策してみようかな。
広さは東京5つ分はあるみたいだし。
ということで、今はギルドの前に来てます。
何故かって?
ギルドに入んないと金を稼げないからね。
解体屋もあるみたいだし、そういうのも聞かないといけないし。
まぁ正直な話、道に迷ったら丁度よくギルドがあったんだよね。
カランコローン♪
ていうかこの音は世界共通なのか?
とりあえずカウンターまで行きたいんだけど、酒場も一緒に経営してるらしく、酔っ払いがカウンターの前に数人寝てて邪魔なんだよ。
「そこのお兄さん。」
どうしようか悩んでいると、カウンターのお姉さんに話しかけられた。
「なんですか?」
「お兄さんはギルドに用事?それとも酒場に用事?」
「ギルドですね。登録したいんだけど。
これが邪魔で。」
そう言いながらオヤジ達を指差す。
「あぁ・・・これね。」
すでに物として扱われてるオヤジ達。
「今片付けるから少し待ってね~♪
『サンダー』」
お姉さんが唱えたのは、雷属性の初級魔法だろう。
オヤジ達が痺れて痙攣している。
「だれか~。これ運んでくれな~い。」
お姉さんが客に向かって叫ぶと、何人かの客が呆れ顔でやってきて、オヤジ達を運んでいった。
おそらくいつもあんな感じなんだろう。
「お兄さん。片づいたよ♪」
果たしてサンダーを使う意味あったのだろうか?
「登録でしょ?それじゃこの書類書いといてね。私は機材を用意してるから。」
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