プロローグ

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「我は神力を手にして、この通り神の役職に就いておろう?」 ルノアは二年程前に神の役職についたばかりの新参者だ。 まぁ力は他の神よりずば抜けて高いんだけどね。 確か血と影を司る神だったかな? 新しく作った神の役職なんだけど、実際する仕事があんまりないんだよね・・・。 「それでだ。」 ルノアの話はまだ続く。 「神力を持った状態で人間を吸血鬼にしたらどうなるのじゃ?興味が沸かんか?」 吸血鬼にする、要するに噛みついて自分の血を流し込んで、人間を吸血鬼にするのだろう。 「う~ん・・・。確かに興味深いけど適性とかがあるし、何より神はあまり下界に干渉する訳にはいかないでしょ。」 ちょっとしたミスで人間殺して、尚且つ転生させてる僕が「干渉ダメ!」とか言えないけどね~ まぁ絶対神だし?そこは気にしない方針で。 「だからすでに死んだ人間で試そうと思ったのじゃが。すでに転生させたのであれば無駄足だったようじゃな。」 「すでに死んでる人間ね~。流石に冥界から適性のある魂を持ってくる訳にはいかないけど、下界に漂ってる魂なら大丈夫だよ?」 「本当か!?」 ルノアは嬉しそうな顔をもの凄く近づけながら聞いてくる。 「う、うん。それなら世界の理に反しないし、何も問題ないよ。」 どんだけ試したいんだろうね。めちゃくちゃ目がキラキラしてたよ。まぁ僕も凄い楽しみなんだけど。 「それじゃあ適性のある魂探しは僕がやっておくよ。」 「それは助かる。流石に我は魂は探せても適性までは分からんからの。」 「それじゃあ見つけたらまた呼ぶよ。でも見つからないって可能性もあるからね?」 「了解じゃ。宜しく頼む。」 そう言うと、ルノアはそそくさと部屋から出ていってしまった。 「さてと、早速探してみますか。 ・・・アニメはその後かな」
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