8763人が本棚に入れています
本棚に追加
/279ページ
「我は神力を手にして、この通り神の役職に就いておろう?」
ルノアは二年程前に神の役職についたばかりの新参者だ。
まぁ力は他の神よりずば抜けて高いんだけどね。
確か血と影を司る神だったかな?
新しく作った神の役職なんだけど、実際する仕事があんまりないんだよね・・・。
「それでだ。」
ルノアの話はまだ続く。
「神力を持った状態で人間を吸血鬼にしたらどうなるのじゃ?興味が沸かんか?」
吸血鬼にする、要するに噛みついて自分の血を流し込んで、人間を吸血鬼にするのだろう。
「う~ん・・・。確かに興味深いけど適性とかがあるし、何より神はあまり下界に干渉する訳にはいかないでしょ。」
ちょっとしたミスで人間殺して、尚且つ転生させてる僕が「干渉ダメ!」とか言えないけどね~
まぁ絶対神だし?そこは気にしない方針で。
「だからすでに死んだ人間で試そうと思ったのじゃが。すでに転生させたのであれば無駄足だったようじゃな。」
「すでに死んでる人間ね~。流石に冥界から適性のある魂を持ってくる訳にはいかないけど、下界に漂ってる魂なら大丈夫だよ?」
「本当か!?」
ルノアは嬉しそうな顔をもの凄く近づけながら聞いてくる。
「う、うん。それなら世界の理に反しないし、何も問題ないよ。」
どんだけ試したいんだろうね。めちゃくちゃ目がキラキラしてたよ。まぁ僕も凄い楽しみなんだけど。
「それじゃあ適性のある魂探しは僕がやっておくよ。」
「それは助かる。流石に我は魂は探せても適性までは分からんからの。」
「それじゃあ見つけたらまた呼ぶよ。でも見つからないって可能性もあるからね?」
「了解じゃ。宜しく頼む。」
そう言うと、ルノアはそそくさと部屋から出ていってしまった。
「さてと、早速探してみますか。
・・・アニメはその後かな」
最初のコメントを投稿しよう!