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お姉さんside
ふぅ、危なかったわ。
危うくあの子の秘密をバラすところだった。
にしてもあのレンって子は何か知ってるわね。
ユウジが転生者ってしってるのかしら?
だとしたらギルドマスターとユウジに報告した方がいいわね。
私はカウンターを出て、マスター室に報告に向かった。
レン・オノミヤ。
属性は光。魔力量は二万五千。
魔力量に関しては信憑性が薄いわね。
加減すればごまかしも可能だし。
とりあえず今後レン・オノミヤは要注意人物として、気をつけることにしたほうがいいわね。
コンコン。
「どうぞ。」
「失礼します。」
「リコか。どうした?ケンカでもあったか?」
この口調が男っぽいのに、スタイルは物凄い女性がこのギルド『断罪の使者』のギルドマスターのミリ・エドワード。
「ちょっと。ユウジ関連で相談が・・・」
「ユウジ?告白とかだったら殺すぞ?」
「違うから剣を下ろしなさい!」
と、見ての通りユウジにベタ惚れなミリ。
「それで?どういう話だ?」
凄く真剣な顔のミリ。
この真剣さを普段の仕事にも向けてほしいわ。
「確証はないんだけど、ユウジの過去というか、生い立ちを知ってるような感じの子がさっき来たのよ。」
言いながらレン・オノミヤの書類を渡す。
「レン・オノミヤか・・・。確証がないならこちらからは手が出せない。一応来る度に私に知らせろ。」
「分かったわ。今日は登録だけだったから、今週に最低一回はくる筈よ。」
「そうしてくれ。私からユウジにも伝えておく。」
「それじゃあ私はカウンターに戻るわね。」
ミリside out
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