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ぶるっ
「ん、なんか寒気が。風邪ひいたかな?」
まぁ今は解体屋に急ぐか、この街の図書館は凄い広いらしいし楽しみだ。
それから大通りをしばらく歩くと、解体屋の看板が見えてきた。
そういや、不思議なことにこの世界の共通語は日本語だ。この地域の共通文字はカタカナと平仮名。流石に漢字は無かった。
閑話休題。
とりあえず解体屋に入ると、血のにおいが凄かった。
普通の人はあまり感じないだろうが、吸血鬼は血の匂いに敏感なため、解体屋はいろんな血の匂いがしてとにかく臭かった。
「よぉ兄ちゃん。解体の依頼かい?見たところ魔物を持ってねぇみたいだが。」
そういや出すのをすっかり忘れてた。
「すみません。今出します。どこに置けばいいですかね?」
「出す?まぁいい。魔物を置くならこの台に置いてくれ。」
言われた台の上に虚空を出し、魔物四匹を台に乗せる。
「兄ちゃんは空間属性かい!こりゃ珍しい。便利でいいねぇ。俺も空間属性がよかったよ。」
「これを解体したらどの部位をいくらで買い取って貰えます?」
「そうだな。内蔵は一匹銀貨1枚。骨は一匹銅貨5枚。毛皮は状態がいいから一匹銀貨3枚ってとこかな。」
この世界の通貨は
銅貨10枚で銀貨1枚。
銀貨10枚で金貨1枚。
金貨10枚で金板1枚。
通貨の価値は
銅貨が100円。
銀貨が1000円。
金貨が10000円。
金板が100000円。
「そうすると四匹で金貨1枚に銀貨8枚ですか。」
円に換算すると1万8千円。
とりあえず5日は凌げるな。
「まぁウォルフ4頭じゃこんなもんだろ。ほれ、金貨1枚、銀貨8枚な。」
そう言ってお金を渡してきた。
やはり紙幣が無いせいか、みんな財布は巾着のような物ばかりだ。
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