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ルルside
「はぁ~・・・」
思わず溜め息がでる。
「どうかなさいましたか?姫さま。」
「いえ。なんでもありません。」
結局あの男性に名前すら聞くのを忘れていました。
顔すら分からないのに、これでは探しようがありません。
声だけがわかっていますが、それもうろ覚え。
本当に見つかるのでしょうか?
ルルsideout
リリーside
ルルはどうやらずっとあの黒いコートの男のことを考えているみたいだ。
「お礼なんてする必要ないのに。」
ルルはこの国の姫。だったら国民が助けようとするのは当たり前のことだ!
まぁアイツは知らなかったみたいだけど・・・。
それにしても・・・アイツはただの人間じゃないわね。
種族が人間かどうか分からないけど、初級魔法であの速度は有り得ない。
あの男は危険だ。ルルに近づけちゃいけない!
ルルは私が守るんだ。
もっと力をつけなくちゃいけないわね・・・。
リリーsideout
鬼族の子side
「・・・・・・zzZ
・・・・・・・・・・・・っは!」
キョロッキョロッ
「・・・・・・いない・・・。」
しょぼーん。
「・・・強い鬼の力・・・感じたのに・・・また会えるかな?」
鬼族の子sideout
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