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「どうする?接触するか?」
接触しても問題はないとは思う。
別に敵って訳でもないだろう。
「・・・接触してみますか。
でもどうやって接触しますか?
変に警戒されても困りますし。」
「ユウジのときみたく、戦闘を申し込むか?ギルドマスター命令で強制的に戦闘させれば力量も分かるぞ。」
「・・・・・・それらしく言ってますけど。只単に戦いだけですよね?」
ミリさんは根っからの戦い好きだ。戦闘狂といっても過言じゃないと思う。
僕のときも、水晶を割るだけの魔力量の奴と戦いたい、とか言って無理やり戦わされたし・・・。
「だって見た感じアイツすごく強いぞ?
そんな奴が目の前にいたら戦わないと失礼だろ?」
「一体誰に対して失礼なんですか?」
呆れながらも、ミリさんの作戦もなかなか行けるかもしれないと改めて思う。
ミリさんの相手に異論を言わせない態度はある意味最強だ。
捕まったら了承を得るまでは終わらない袋小路の会話。
ミリさんの戦闘への狂気が成せる技だ。
「おいユウジ。なんか失礼なこと考えてないか?」
「き、気のせいじゃないですか?
とりあえずミリさん戦ってきていいですよ?」
「いいのか!?」
僕が言うとミリさんは迷わずカウンターに向かって行った。
うわー・・・。嬉しそうだな~。
黒髪の人・・・ガンバです。
一応僕も行こうかな?ミリさんが暴走し過ぎても危ないし。
そんなことを頭で考え、一人苦笑いしながら僕もカウンターに足を進めた。
草薙雄二sideout
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