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蓮side
この街に来てから3日が経った。
とりあえず図書館で、手当たり次第に魔法関連の本を読み漁り、殆どの魔法や知識を覚えたし理解した。
それを試すべく、今はギルドに来ていている。
まだEランクの依頼しか受けれないので、とりあえずはランクを上げなくちゃいけないのだが、
「つまらないのばっかりだな。」
薬草集めに雑草抜き、雑用など様々だが、討伐系の依頼が全くない。
「仕方ないじゃない。Eランクは一番低いランクなんだもの。
一人で依頼に行った場合は、魔物の死体を持ってくれば、その魔物の強さでランクが上がるわよ?」
ウォルフを全部売るんじゃなかったな・・・。
まぁ売らないと金が無かったし仕方ないか。
「簡単にランクを上げる方法とかないの?」
「地道に依頼をこなしていくのが一番だけど、何かしらの功績を残したりすれば、たまにランクが上がるかしらね。」
目立ちそうだから却下だな。
とりあえず魔物を狩って持ってくるか。
「魔物が出る場所指定の依頼ってある?」
「随分と変わった依頼の探し方ね?
というか敬語はもう使わないのね?」
「敬語使うの疲れるからね。これからしばらくはお世話になるのに、敬語使ってたら仲良くなれなさそうだし。」
警戒を解きたいから、ってのが一番の理由だけどね。
「にしても魔物の出る場所指定の依頼なんて無いわよ?」
「一個ぐらいないの?」
「基本的にEランクの依頼って、学生の小遣い稼ぎ程度の依頼だから、危ない場所には行かせないのよ。」
凄く納得できる理由なんだけど、なんか釈然としない。
普通に依頼関係なしに狩ってこようかな?
無断狩猟禁止の法律とかあんのかな?
そんな感じで一人でウンウン悩んでいると、後ろに只ならぬ気配を感じた。
いきよいよく振り返ると、そこにはグラマーボディの女性が。
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