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「えーと、カウンターに用事ですか?なら避けますけど。」
そう言って横によける。
「いや、用があるのは少年だ。」
俺?こんな美人と接点無いんだけどな・・・。
「えーと・・・間に合ってます。」
そう言ってその場離れようと入口に向かって急ぎ足で歩き出す。
ガシッ!
「逃げることないだろう?女性の誘いを断るなんて失礼だぞ。少年?」
「いやー。親の躾がしっかりしてないもんで。」
まぁ親は居なかったから間違っちゃいない。
「そうか、それでは私が躾をしてやろう。」
そう言いながら女性はウンウンと一人で頷き納得している。
「因みに躾とは?」
「とりあえず戦うか?」
「いやいや、おかしいでしょ!?
会って数十秒で戦闘宣言ですか!?」
「ん?なにがおかしいんだ?」
「あんたの頭と常識だ!」
駄目だ。人の話を聞いちゃいない。
確かに魔法を試したいって思ったけど、こんな展開は望んでない!
「はぁ、レン君諦めなさい。ミリはそうなったらテコでも動かないから。」
「知り合いか?だったらどうにかしてくれ!」
「私じゃ役不足だわね。あ!ユウジ!これなんとかして頂戴。」
ユウジ?まぁ今は助けてくれるなら誰でもいい。
「はぁ、ミリさん相変わらず凄いですね。
ミリさん、戦うなら地下の訓練場じゃなきゃ駄目ですよ?」
「敵だった!?」
と、無惨にもミリと呼ばれる女性に引きづられながら地下の訓練場とやらに運ばれた。
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