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「うぅ・・・ユウジとかいう奴覚えてろよ。」
「ははっ、すみません・・・。あの状態のミリさんは逃げると永遠に追いかけてきますよ?」
あの笑顔のまま、ずっと追いかけられるのを頭の中でシュミレーションしてみる。
「・・・・・・恐怖だな。」
「でしょ?だから戦って満足させたほうが断然安全ですよ。経験上から言いますけど。」
「お前も災難だったな・・・。」
「そんな憐れんだ目で見ないでください。」
そんな雑談をしていると、訓練場についたようだ。
「地下にこんな広い空間があるとは驚きだね~。
地盤は大丈夫か?地属性で強化してるのか、もしくは空間属性かな?」
「空間属性だ。城にいる賢者を脅し・・・頼んで作って貰ったんだ。」
城の賢者様可哀想に・・・脅されたのか。てか賢者ってなんだ?
「賢者ってなに?」
「賢者を知らないのか?」
「・・・・・・。」
一般常識なの?てかユウジはなんで急に黙った?
「賢者ってのは、オリジナル魔法を複数所持してる人のことだ。
というかこの前もこういう説明したな。」
この前?
・・・あぁユウジにかな?
多分こいつが転生者だろ。若干魔力にシンの魔力を感じるし。
ということは俺の正体を暴きたくてここに連れて来たのか。
「少年早く戦うぞ!」
・・・この人はただ戦いだけだな。
というか賢者か・・・・・・。
俺結構オリジナル魔法創ったんだけど、使わないほうが良さそうだな。
「はぁ、しょうがない、やりますか。」
鬼ごっこはしたくないしね。
あ、でもその場合は鬼(吸血鬼)が追われる立場になるのか。
そう考えるとシュールだな。
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