ギルド

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「とりあえずミリさんが気絶したので、この勝負はあなたの勝ちですね。」 「あれ?怒らないんだ?殴りかかってくるかと思ったけど。」 流石は王道主人公だけあって、正義感は人一倍強そうだ。 まぁ予想なんだけども。 「そこまでガキじゃない。それにミリさんが自分から申し込んだ戦いだから、別に口出しする必要がない。」 「途中で護りにきたのに?」 「・・・・・・。」 そこで黙るなよ。 たぶん心の中じゃ相当怒ってるな。 ここで挑発したら面白そうだけど、同時に面倒くさいな。 さて、どうするか・・・。 「あら、終わったの?」 するといきなりリコさんが訓練場に入ってきた。 いつの間にか避難していたらしい。 「あらら、ミリは負けちゃったのね? まぁお灸代わりには丁度いいわね。」 「そんなことより」 ここで雄二がリコさんの言葉を遮って俺に視線を向けていた。 「ん?なに?」 「あなたの魔力量は、あれは加減しましたね?」 あぁ・・・。 そういや2万5千にしてたんだっけか。 「因みに根拠は?」 「2万とちょっとの魔力量で、上級魔法を3回も使えないよ?普通は。」 「ですよね~・・・。」 今更ごまかしも出来ないか。 「それで?何か他にある?早く依頼を受けたいんだけど」 「・・・・・・。」 また沈黙か。 さっさと話してくれないかな? 「・・・あなたは俺の何を知っている?」 「何って?」 「とぼけないでください。あなたは一度死んでるんじゃないですか?」 おぉ、ストレートに聞いてきたね~。 まぁ別にバラしてもいいかな? 「まぁ確かに死んでるね。」 「それじゃあ、あなたも転生者ですよね?」
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