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「あなたも神様のミスで亡くなったんですか?」
「いいや。普通に信号無視のトラックに引かれた。」
「・・・・・・え?」
うわー。イケメンは呆然としてても絵になるからムカつくな~。
てかそんなに驚くことか?
「もういい?早く依頼を受けたいんだけど。」
「ち、ちょっと待ってください!それじゃぁなんで転生できたんですか?」
「そこまで教える義理はない。ほら、よけて。出れないだろ?」
というか説明が果てしなく面倒くさい。
吸血鬼と天使の力もまだバレたくないし、説明する必要ないだろ。
「リコさん。依頼受けたいんで戻らない?」
「え?・・・あぁそうね。それじゃミリはユウジがよろしくね?」
「・・・はい、分かりました。」
うわー。凄く納得がいってない顔だね。
まぁ絶対に教えないけど。
一応シンにも口止めしとくか。
なんか面白そうだし。
「にしてもミリを倒すなんて凄いわね。一応ミリはギルドマスターなのに。」
「・・・・・・・・・・・・は?」
ギルドマスター?
ギルドマスターってギルドで一番偉い?
いやいや、聞いてないよ!?
とんでもない人を倒しちゃったな。
「ミリを倒せるなら、特別にランクをCランクまで上げてもいいわよ?」
「マジ!?ラッキー!」
Cランクなら討伐系の依頼もあった筈だ。
ついでに植物や鉱石も集めてこよう。
「あ、因みにB以上からは特定の魔物を狩ってギルドに納品するか、特定の植物や鉱石を納品しないとランクは上がらないから。」
「特定の物って?」
「Bランクになるのに必要なのは、魔物だったら『ルナウルフ』か『ジャイアントスライム』あたりで、植物なら『百日草』、『雪花』。鉱石はBランクでは指定がないわね。」
『ルナウルフ』か『ジャイアントスライム』か・・・。
スライムはデカいのかな?
『百日草』と『雪花』は一応探してみるか。
百日草は普通に薬の調合に使えるし。
「それじゃあ・・・ルナウルフの依頼ってある?」
「いきなり挑戦するのね?少し待ってね。今探してくるわ。」
そういってリコさんはカウンターの奥に下がっていった。
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