守護する森

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とりあえず体が動くようになったので、更に奥に進む。 ちゃんとトラップに気をつけながらだ。 「落とし穴とかないよな・・・。もしかしてこれフラグか?」 そんな物騒なことを言いながらも遺跡を進んでいく。 結局落とし穴はなかったが、毒付き弓矢や剣が降り注いできたり、魔法による射撃で炎やら雷やら氷やら。 ・・・本当に死ぬかと思った。 というか死んだ。 トラップにより致命傷を受けた回数計35回。 本当に吸血鬼で良かった・・・。 まぁ普通の吸血鬼なら死んでるんだけどね? まぁそんなことがいろいろあったけど、とりあえずなんか広い空間に出た。 「途中が迷路だったから正しい道かは知らんけど、まぁとにかく最深部なのかな?」 目の前には大きな扉。 「どうやって開けろと?」 見た目からして普通に押しても開きそうにない。 物理的に不可能だ。 「・・・ダメ元で押してみるか。」 まぁやらないよりはマシだろうと、若干投げやりな考えで扉をひとまず押してみることに。 扉の前に立ち、改めて扉を見上げる。 見上げると表現から分かるかも知れないが、本当にデカいのだ。 高さは30メートル弱。 な?絶対に無理だろ? 押して駄目なら引いてみなっての考えたけど、この扉掴める場所がないから引けないんだわ。 「まぁ駄目元で押して見ますか!」 一応身体魔装を体に施し、身体能力を底上げする。 「よし・・・ふぬぅぅぅぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁ!!」 若干変な声をあげながら扉を精一杯に押す。 やはりと云うべきか、扉はうんともすんとも言わない。 やっぱり駄目か、と諦めかけた時。いきなり足元に巨大な魔法陣が浮かび上がった。 慌てて魔法陣の範囲内から抜け出し、その魔法陣を観察する。
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