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図書館で見つけた本には、今まで発見された4体の魔導機は、いずれも基本属性に対して耐性があったと記されていた。
まぁこれで発見された魔導機は5体になるんだけど。
話を戻すが、今まで発見された魔導機の形は、大蛇、龍、ケルベロス、4体目は大きな獣の形だったそうだが、何を象ったものかは不明だそうだ。
そして目の前のケンタウルス。
全ての魔導機はエネルギー源である核があり、それを破壊するか核と魔導機を切り離すと魔導機は停止するらしい。
因みに破壊する、という選択肢もあるんだが、魔導機は珍しいのでじっくり調べ尽くしたいので回収するつもりだ。
右腕の損傷は関節部分に損傷があっただけのみたいだし、回収後に修復可能な範囲だと思う。
え?なに?
そんな性格だったかって?
あぁ、なんかルノアさんの血が入ったせいでね。
ルノアさんの強い探求心が性格に加わったらしいよ・・・。
この前シンが教えてくれたんだけど。
閑話休題。
そういや閑話休題って便利な言葉だよね。
簡単に話変えれるし。
まぁ本当に閑話休題。
「どうやって核を取りだそうかな?」
因みに核の場所は象った生物の心臓付近にあるとも本には記されていた。
「ケンタウルスって普通に胸に心臓あるよな?
でもあまり機体を傷付けたくないしなぁ。」
そんな感じでブツブツ呟きながら悩んでいると、
「ん?急に暗く・・・。」
暗くなったので意識を前にやると、立派な金属製の足が・・・。
更に上に視線を上げると、動く左腕を上に掲げる魔導機の姿があった。
「やばっ!」
慌てて逃げようとする。だがしかし時すでに遅し。
逃げようとした瞬間。魔導機が左腕と一緒に握っている剣を斜めに振り下ろした。
「――!? っく!」
避けるのは不可能と判断し、右側に血と影の混じった盾をを一瞬で作り出す。
ガキンッ!
盾に巨大な剣がぶつかり、防ぎはしたが足の踏ん張りが足りず、そのまま壁まで吹っ飛ばされた。
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