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「これはとりあえず虚空にしまって。」
核を虚空に放り込み、動かなくなった魔導機に近づく。
「改めて見ると結構ボロボロだな。」
戦闘中は気づかなかったが、右腕だけでなく体中に傷が沢山出来ていた。
どうやら最初の攻撃で受けたらしい。
「まぁ後で錬金術で直せばいいか。」
因みにこの魔導機は少し改造して、再び動けるようにする予定。
人工知能をつけたり、もしくは搭乗型にしても面白いかも知れない。
そんな妄想を膨らませていると、背後でゴゴゴゴゴッという地鳴りのような音が聞こえてきた。
「伏兵か!?」
そんなよくわからないことを言いながら振り返ると、なんとあの開かずの扉が此方に向かって開いていた。
「やっぱり引くタイプだったか!!」
着目点が違うのはひとまず置いといて、とにかく扉が開いたので奥に進むことに。
奥に進むとそこはさっきの闘技場のような場所よりは明らかに狭いが、なかなかの広さの半球状の場所だった。
扉が一カ所しか無いところからみると、どうやら最深部で間違いようだ。
改めて辺りを見渡す。
まず周りの壁には、古代の歴史がビシッと古代語で細かく刻まれていた。
一応全部読んだし、完全記憶能力で内容も記憶した。
まぁ全く興味ないんだけどね?
後々金に成りそうだから一応ね。
そして中心にある2つの石で作られた宝箱。
何が入ってるかは知らないが、とにかく珍しい物で間違いないだろう。
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