守護する森

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中心に近づき宝箱に手を掛ける。 「第一の宝箱オープン!」 勢いよく1つ目の宝箱をあける。 すると中には古代魔法陣が刻まれた石盤が1つ。 「石盤・・・だけか?」 中をよく探したが、あるのは石盤ただ1つ。 「触ったら何か起きたりしないよな?」 若干フラグのような感じもするが、触れないと何も始まらないので、意を決して石盤に触れる。 「とりゃ!」 すると、案の定というか、やはりというか、石盤の魔法陣が光り始めた。 「あー。今日はこんなのばっかりだな。」 すでに諦めという悟りを開いたため、今更驚かない。 まぁ死ぬことはないだろうと信じたい。 そんな思いが通じたのかは知らないが、攻撃性のあるものは何も起きない。 あれ?何も起きない? と油断したとき、いきなり激しい頭痛に襲われた。 「ぐあぁぁぁぁぁ」 あまりの痛みに頭を抱えながら地面に倒れる。 しばらくすると痛みが収まったが、何が起こったのか理解できない。 「ん?・・・なんか知識が増えてる。」 身体的に異常がないので頭を探ってみると、何故か知識に新しく何かが加わった形跡がある。 「・・・古代の知識か。」 その知識には、古代魔法の一部と古代技術の一部。 どうやらこの石盤はこの1枚ではまだ未完成らしく、あと数枚集めて1つの石盤になるようだ。 「便利な知識ばっかりだし、まぁ苦労して来た甲斐があったかな?」 そう自分を納得させてから残り最後の宝箱に手を掛ける。
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