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「小野宮?」
「そんな奴ウチのクラスにいたか?」
「いや、覚えにないけど・・・」
「別のクラスの間違いじゃねぇの?」
「あ!いつも一人で居る奴じゃね?」
「あー、そういやそんな名前だっけか」
・・・・・・そんことだろうと思ったよ。
だって俺あまり友達いないし・・・。
担任がちゃんと名前を覚えてない時点で薄々予想してたわ!
悲しくなんてないもん!こんなことで泣くもんか!
あれ?なんか目から鼻水が・・・。
「はぁ~~~。」
やっぱり流石にあれは堪えたので、今は近くの公園で黄昏てます。
あ、そうそう。幽霊の状態で何が出きるか試したんだけど、
まずは『浮遊』。これはさっきも使ってたけど、幽霊らしく空中に漂うことができる。
というか浮遊してる状態が今では普通なんだけども。
後は触れようと意識すれば、物体に触れることが出来た。
物体に触れたり、干渉すると疲れることも分かった。
ただ物体に干渉してる時間や大きさで疲れる度合いが変わってくるようだ。
疲れると空気中の不思議な感じな物が、体に流れこんでくるのを感じたけど、これは何なんだろ?霊力?
因みに教室から出る際に、担任のヅラを奪ってきてやった。もちろん教室は大爆笑。担任は涙目。マジでウケた。
まぁこんなもんかな?
実際、生きてた頃より今の方が生活しやすい気がする。
寝る必要ないし、食べる必要ないし、浮遊できるし、物に触れるし。
ただ人に認識されないのは少し悲しいな・・・。
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