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「呼んでるって御神木に来いと?」
「らしいよ。なんかあんたなら御神木の場所が判るから、明日来てほしいんだってさぁ。」
御神木の場所は確かに判ったけど、呼ばれる意味が分からない。
「とりあえず行かないと処分の内容は死だから。勿論逝くよね?」
「・・・喜んで行かせて貰います」
若干字が違うのは置いといて、さっきのあの微笑みを見せられたら従うしかない。
だってめちゃくちゃ怖いもん。
後ろに般若ばかりか、スタンドまで見えるよ。
「それじゃ今日はウチに泊まっていいよ。
2階は全部部屋が空いてるから、適当に使っていいよ。晩飯は後で呼ぶから。
あぁ後そのゴミも連れてってねぇ。」
ゴミと言いながらルーイを指差すアンリさん。
ひとまずルーイを担いで2階に上がり、ルーイを適当な部屋に押し込んでから、俺も隣の部屋に入った。
「ふぅぅ。」
ベッドに転がりながらため息をつく。
まさかこんな展開になるとは思ってもみなかった。
まぁエルフに逢えたのは幸運だったが、何やら面倒事に巻き込まれた感じがする。
「まぁ今更考えたところで手遅れか。」
それからしばらくボーっとしていると、ドアがノックされた。
「どうぞ~。」
「失礼するぞ。」
入ってきたのは、先程気絶させられたルーイだった。
「どうかした?」
「飯が出来たらしいから呼びにきたんだ。」
どうやら飯が完成したらしい。
確かに美味しそうな匂いが漂ってきた。
「分かった今行くよ。」
その日はアンリさん特製の晩飯を美味しく頂き、明日に備えて早くに寝るのだった。
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