エルフの隠れ里

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――メリットですか・・・。 エルシア様は俺の言葉を聞き、何やら考え始めた。 まぁ只単に砂漠しかないサーダに行くのが面倒臭いだけなんだけど。 ――メリットまたは利益があれば、あなたは行ってくれるのですね? 「あぁ男に二言はない。」 ――では、あなたには世界樹の枝と世界樹の根を差し上げましょう。 ――あとメリットですが、種を植えた後に成長させてくれるのであれば、木属性をあなたに与えましょう。どうですか? 「世界樹の枝と根の価値は? というか一般人に認識出きるのか?」 ――私から離れれば、誰でも認識は出来ます。 ――価値についてですが、1本売れば一生遊んで暮らせる程ですかね? うぅっ・・・受けるしかないな。 まさかこんなにしてくるとは思わなかった。 「はぁ、行くよ。仕方ないから行くよ。」 ――ありがとうございます。それではまず枝と根を差し上げますね? エルシア様がそう言うと、いきなり上から大量の枝と、地面から出ている根が数本切れて俺の前に転がってきた。 ――根はあまりあげれませんが、そのかわりに枝の本数を増やしておきましたので。 いや、増やしておくって・・・。 1本で一生遊んで暮らせるのをこんなに? まぁ売らないで実験とかに使うからいいけども。 ――それでは世界樹の種もお渡ししますね? 上を見上げると、何やら赤い物体が落下してきた。 それをキャッチすると、何やら見たことのない木の実だった。 「これは?」 ――世界樹の実です。それの果肉を食べれば木属性が使えるようになります。 ――残った種が世界樹の種なので、宜しくお願いしますね? 「もぐっ・・・もぐ・・・了解。」 早速食べながらエルシア様に返事を返す。
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