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「くらえ!【クロスジャッジメント】」
光属性最上級魔法が俺に襲いかかる。
それを全力で避け範囲内から抜け出す。
「っ!? あぶねー。」
今のは危なかった。
というか腕にかすった。
さて、読者は全く現状が理解出来てないでしょ?
ということでなんで俺がこの馬鹿とこんなことになったのか思い返してみようか。
世界樹の種を貰ってから、急いで依頼主に依頼完了を告げてギルドにも報告した。
因みに集めた素材を渡したら、なにやら珍しい物ばかりだったらしく、Aランクまで一気にランクアップした。
まぁ今はそんな些細なことはどうでもいいとして。
とにかく依頼が終わったあと、街の外の森で翼を出してサーダに向けて飛び立った。
「距離的には1日かかるかな?」
そんな独り言を言いながらも、人から見えない程の高さまで高度を上げる。
酸素については風魔法を応用してるから問題はない。
かかる重力も体が丈夫になったのでそちらも問題はなしだ。
着くまで暇だし読者にいろいろ説明でもするか。
とりあえず服装からかな。
今の服装は黒いコートを羽織っているが、前の影で作った物じゃない。
別に影で作ったコートは気に入ってたんだけど、あくまで影なもんだから雨とか防げないんだよね。
雨がコートを素通りしてくるからビショビショになっちゃって。
そのあとに新しくこのコートを買ったんだけど、普通のコートじゃつまらないからいろいろと魔法陣を刻んでみた。
一つ目は温度調節機能。
簡単に言えばクーラーをコートに入れた感じ。夏場は物凄く便利だ。
二つ目は浄化機能。
これは名前の通り汚れると自動的に浄化の魔法がはたらく。
三つ目は自己修正機能。
コートが破けた場合は時魔法が働いて自動的に破けた部分を修正する。
まぁこんな感じかな?
因みに魔法陣に供給される魔力は、『喰』属性の魔法陣を使っているから、空気中の魔力を吸収する。
つまり魔法陣は半永久的に作動する。
「今思うと凄い高性能なコートだな。」
普通に科学では到底実現が不可能なコートだ。
たぶん売ったら相当な額になるだろうな・・・。
まぁ絶対に売らないけどね。
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