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「これからどうしようかな?」
学校に行く必要もなくなった訳だし、特にすることもない。
「観光地でも行くか?となるとどこに行こう?」
ひとまず観光地巡りをすることに決め、観光地を調べる為に本屋へ向かった。
時間的にまだ開いていないが、幽霊なので壁を通り抜けて店内へ。
「観光地の本はどこかな?」
店内を少し探すと観光地のガイドブックがすぐに見つかった。
沢山種類があるが、その中で一つ目に止まるものがあった。
「えーと『神聖・心霊スポット巡りガイドブック』・・・神聖な場所と心霊スポットを一緒回っていいのか?」
些か疑問な点があったが、今の自分が幽霊なこともあり、物凄く気になったので手にとって見てみた。
「・・・なかなか面白そうだな。これ行ってみるか。」
ガイドブックに載っている観光地の大体の場所をしっかり覚えた。
「最初は北から行くか。となると青森の恐山かな?」
流石に青森まで飛んで行くわけにも行かず、仕方なく駅に向かった。
幽霊になっても電車に乗れるとは驚いた。
今は青森行きの電車に乗っているのだが、ここで霊感のある人に出会ったので、世間話をしながら電車の旅を楽しんだ。
その人の話によると、大抵の幽霊は俺みたいに旅をしてる人は多いが、物に触れるのは初めて見たそうだ。
なんか俺は特別な力があるのかもしれない。
・・・なんか厨二っぽいな。
そんなこんなで恐山に到着しました~。
途中を省略するなって?
諦めろ。小説なんてそんなもんだ。
「それにしても地獄とはよく言ったものだね。」
まさに地獄絵。昔の人は硫黄の匂いとか風景から地獄とか言ってたんだろうけど、幽霊からの視線で見れば、奥の方は悪霊ばっかり。
本当に地獄だね・・・。
そういやここら辺はなんか霊力?が空気中に多いから、なんか沢山体に流れこんでくるんだけど・・・。
大丈夫だよね?死んだりしないよね?
そういやもう俺死んでたわ。
まぁ悪い感じじゃないし、むしろ力が漲って(みなぎって)きてるし大丈夫かな?
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