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「とりあえず・・・恐山は登りたくないかな。
流石に悪霊さん達の所には行きたくないわ。」
ということで恐山の観光は諦め、次の神聖スポットもとい、パワースポットにレッツゴウ!
とりあえず心霊スポットは行くの止めよう。
悪霊しかいないだろうから・・・。
「次はどこがいいかな~。」
そんな感じで、田沢湖や浅草観音浅草寺、箱根神宮、香取神宮、九頭龍神社などなど・・・。
沢山のパワースポットを回りつくした。
流石に数が多いため、回るのに1カ月もかかってしまった。
「伊勢神宮は霊力が凄かったな。一番多く体に流れてきたし。」
霊力(既に定着)は普通の場所にもあるが、やはりパワースポットなどの場所の方が明らかに多かった。
何度も体に流れ込む感覚を体験したせいか、今では意識すれば自由に周りの霊力を体に吸収できるまでになった。
「この霊力は一体何なんだ?霊体でいるためには必要な物みたいだけど。」
そんなことを考えながら浮遊して遊んでいると、いきなり目の前が光った。
「うわ!?」
思わず閉じた目を開けると、どうやら俺は幾何学模様が描かれた六面体に閉じ込められたようだ。
「幽霊なのに通り抜けない・・・。」
抜け出そうと試行錯誤してみるが、通り抜けれないどころか、触るとなんかビリッときて触れやしない。
「この模様何なんだ?円になんか文字書いてあって、更に変な模様あるけど・・・。」
どこかで似たようなものを見た気がする。確か死ぬ前にやってたゲームに―――。
「・・・あ!魔法陣か。魔法使いが使ってた魔法陣に似てるんだ。」
ちょうど言い終わると同時に魔法陣が再び光りだした。
その光がおさまると、そこには魔法陣はおろか、蓮の姿はどこにも見当たらなかった。
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