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愛してる。
その言葉だけじゃ足りないの。
貴方の全てが欲しい。
その鋭い目も、色の良い唇も、髪の毛さえも全て。
貴方を独占したいの。
――「俺に依存させてやらぁ」
――『ハッ…冗談よしてよね』
――「嫌、お前は俺が欲しくて堪らなくなるぜ?」
『…本当…ね』
あなたが欲しいの。
あなたが居なきゃ、私は生きていけない。
笑えば良い。
こんな惨めに成った、遊女の果てを。
他人がなんて言おうが、私には晋助。
―――貴方さえ居ればそれでいいの。
そう、それだけで―。
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