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とある日の日記③
君の夢、叶ってるといいな。
実は羨ましかったんだ、君のことが。
人に話せるような夢があって。
私の夢は何だっけ?
私自身もう思い出せない。
ただ、後悔だけはしたくないから、
ちょっと前に進んでるんだ。
今は夢があるんだよ。
誰かの為に花を添えたい。
両親には大反対されたけど、
スーパーも辞めちゃった。
せっかく仕事も覚えたんだけどね。
今はお花屋さんでバイトしてるよ。
あのアパートから近くの、
ちっちゃなお花屋さん。
収入は少なくなっちゃったけど、
後悔はしてない。
してないよ。
もう寂しくもないよ。
…やっぱり後悔してる。
…やっぱり寂しいよ。
私、君の名前すら聞いてないもん。
足りないよ。
あれからずっと。
どうしようもなく、
悲しい。
寂しいよ。
でも大丈夫、私はここにいるから。
あの日の君の夢を支えにしてる。
ちゃんと生きてる。
相変わらず、暗いニュースばっかり。
だから、
少しだけ明るい声で言いたいな。
私がいる場所は、
なんとなく、
なんとなくだけど、
あったかいよ。って。
そう誰かに言ってあげたいんだ。
寂しがりの誰かに、
花を添えてあげたい。
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