7人が本棚に入れています
本棚に追加
十三時六分。
喫茶店、ちょっと遅い昼食。
「へぇ~、
イラストレーター目指してるんだ?」
「そうなんですよ。
まだ誰にも言ったことないけど」
公園で何故か意気投合。
そのまま一緒にお昼ご飯。
…これは逆ナンになるのか…?
気にしないでおこう!
「どうしたんですか?」
「…いや、なんでもないです」
すぐ顔に出るのは私の悪い癖。
きっと真っ赤だったり真っ青だったり、
忙しい顔してるんだろうな…。
「それより敬語使わなくていいよ?
なんかこそばゆい…」
「…いや、なかなか出来ないですよ。
一応初対面だし」
そうゆう性格なんだろうなって思う。
けど敬語はなんかくすぐったいんだよー!
「ご注文のミートソースボロニア風と、
エビピラフになりますー。
デザートをお頼みの際は、
ボタンを押してくださいー」
「あ、どうもです」
律儀にお礼言ってるー。
なんかういヤツだ…。
「…何見てるんですか…?」
少年が視線に気付く。
「いや、かわいいヤツだなぁって?」
ちょっとからかってみたくなっちゃった。
「…、かわいいとか止めてください…。
マジ、ハズい…」
うーん、なんだろう。
どんどんイジメたくなるな…。
私にそんな趣味はありません!
「…そっちだって、
…かわいいじゃないですか」
ちょっとドキッとしたよ、でもさ…、
「恥ずかしいならさ、
言わないほうがいいよ?」
ああ、このコ、新鮮ー。
私はどちらかというといじられるほう。
珍しくいじれてるー!
たっのしー!
「…っ!笑わないでください…!」
本当、かわいいなぁ…。
弟がいたら、こんな感じなのかな?
最初のコメントを投稿しよう!