正午から午後、出逢う。

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十三時六分。 喫茶店、ちょっと遅い昼食。 「へぇ~、 イラストレーター目指してるんだ?」 「そうなんですよ。 まだ誰にも言ったことないけど」 公園で何故か意気投合。 そのまま一緒にお昼ご飯。 …これは逆ナンになるのか…? 気にしないでおこう! 「どうしたんですか?」 「…いや、なんでもないです」 すぐ顔に出るのは私の悪い癖。 きっと真っ赤だったり真っ青だったり、 忙しい顔してるんだろうな…。 「それより敬語使わなくていいよ? なんかこそばゆい…」 「…いや、なかなか出来ないですよ。 一応初対面だし」 そうゆう性格なんだろうなって思う。 けど敬語はなんかくすぐったいんだよー! 「ご注文のミートソースボロニア風と、 エビピラフになりますー。 デザートをお頼みの際は、 ボタンを押してくださいー」 「あ、どうもです」 律儀にお礼言ってるー。 なんかういヤツだ…。 「…何見てるんですか…?」 少年が視線に気付く。 「いや、かわいいヤツだなぁって?」 ちょっとからかってみたくなっちゃった。 「…、かわいいとか止めてください…。 マジ、ハズい…」 うーん、なんだろう。 どんどんイジメたくなるな…。 私にそんな趣味はありません! 「…そっちだって、 …かわいいじゃないですか」 ちょっとドキッとしたよ、でもさ…、 「恥ずかしいならさ、 言わないほうがいいよ?」 ああ、このコ、新鮮ー。 私はどちらかというといじられるほう。 珍しくいじれてるー! たっのしー! 「…っ!笑わないでください…!」 本当、かわいいなぁ…。 弟がいたら、こんな感じなのかな?
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